6月です。畑には小さなジャーマンカモミールの花が風に揺れています。
収穫するたびにふわーと甘い香りがします。
カモミールには種類があって、
写真のジャーマンカモミール(Matricaria chamomilla,Matricaria recutita)と
ローマンカモミール(Chamaemelum nobile,Anthemis nobilis)があります。
今回は、カモミールティーでお馴染みのジャーマンの方で、一年草です。
わざわざ撒かなくてもこぼれ種で毎年楽しんでいます。
小さな花を一つずつ丁寧に摘んでいきます。6月は晴れると日差しもなかなか
強いので、全部摘み終わる頃には暑さで参ってしまいますから、早朝に行うと
いいかもしれませんね。
摘み終わった花は日陰で乾燥させます。特徴成分のカマズレンは乾燥させないと
現れないのです。小さな花なので、風に飛ばされやすいので、全体にネットをかぶせたりして工夫します。
ティーにするなら摘みたての生の花で入れるのもよいでしょう。
さて、このように乾燥したら、袋に入れたり、ビンにシリカゲルと一緒に入れたりして
保存します。味、香り、成分などが落ちないためには1か月を目安に使い切った方が
よいでしょう。
せっかく収穫したものをもっと保存したい場合には、アルコールに漬けてチンキにしたり、オイルに漬けたりして、香りや成分を抽出します。チンキは1年、オイルは3か月は保存できます。石鹸を作ったり、化粧品の材料にしたり、入浴剤にしたり、様々な場面で楽しみながら使っていくことができます。
それはまた後ほど。
何か部屋の中にふわーっと眠気を誘う香りがします。
そうそう、干している途中のカモミールです。
効きますね。
ジャーマンカモミールの効用
イギリスの童話「ピーターラビット」では、興奮したピーターにお母さんが
ジャーマンカモミールのミルクティーを作って飲ませました。
心身をリラックスさせるとともに消炎作用も持っているため、胃炎、胃潰瘍、不眠、冷え性、月経痛など外用,内用で様々な場面で用いられます。子供にも飲ませることができる安全性の高いハーブですから、本当に重宝ですね。
気を付けること
カモミールはキク科です。キク科のアレルギーがある方は気を付けてください。